目の病気で難病指定されているのは?
現在では、様々な病気がありますが、その中には原因不明でその治療が困難な病気も数多くあります。
このような病気には、厚生労働省によって難病と指定されて、その医療費が負担されるものもあります。
ここでは、目の病気で難病指定されているものを紹介します。
網膜色素変性症
網膜色素変性症は、眼の網膜に異常が現れる病気で遺伝性のあるものです。
暗闇で見えにくくなったり、視野が狭くなったりするような症状が多くなります。
進行すると視力の低下を招くようになります。
この病気には、網膜にある視細胞が障害を受けることで発症するとされています。
視細胞には、大きく分けて杆体細胞と錐体細胞の2種類あります。
網膜色素変性症は、この内の杆体細胞が障害されることが多いと考えられています。
この病気の発症率は、4000〜8000人に1人程度です。
遺伝子の変化によって発症することがわかっているものの、遺伝と分かるものは全体の半数程度です。
治療法については確立されておらず、対症療法的な治療が中心となります。
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レーベル遺伝性視神経症
10〜20代の男性に多くの発症例が見られる病気です。
網膜の神経節細胞に異常をきたし、視力の低下や視野が欠けるようになります。
通常では、片方の眼に症状が起き、数週間〜数ヶ月後に残りの眼にも異常が現れるようになります。
視野が欠ける病気には緑内障もありますが、レーベル遺伝性視神経症では主に中心部の視野が欠けるようになります。
ただ、失明することはあまりないとされています。
原因としては、遺伝子の異常に併せて何らかの要因が重なるものと考えられています。
治療には、有効とされている薬が国内では認可されていないため、コエンザイムQ10のサプリメントが推奨されています。
現在では、このような目の病気が難病に指定されています。
いずれも視力の低下を招くものなので、急に見えづらくなった場合には、早めに眼科で診てもらうようにしましょう。
次はこちらの記事です。
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